インタビュー「韓国の司法制度改革と法学専門大学院」 筆者:H・O
2013年12月2日
 
 日本で法科大学院構想が検討されていた、そのほぼ同じ時期、韓国でもロースクール構想が検討されました。その時期に韓国の司法制度改革推進委員会委員長としてその制度設計に大きな役割を果たした韓勝憲弁護士に、当時の検討状況を聞くインタビューです。
 韓国のロースクールは、多様な人材を受け入れる制度にすることに気が配られ、日本の制度以上に徹底されました。日本では多くの法科大学院が設置されましたが、韓国ではロースクールを設置する大学と入学者の数が当初から抑えられました。韓国のロースクール構想は、日本での法科大学院の設置状況とその教訓を汲み取りながら検討されました。韓弁護士がそれをどう牽引したのかが語られています。いま日本で法科大学院制度についての「見直し」の検討・具体化が進められていますが、ロースクール制度の本来のあり方を考える上で、このインタビューはいろいろなことを示唆してくれます。
 このインタビューは『日韓の現代史と平和・民主主義に思う −両国の支配勢力の誤った歴史認識を超えて』(2013年11月、日本評論社から刊行。著者は韓勝憲・韓国弁護士。定価は税込み2,625円(本体価格2,500円)。)に収載されています。