<前回からのつづき>
刑事事件、著作権、ストーカー事件、公害、離婚、親権、相続、解雇、政治家のカネ、などがテーマで、それぞれの話は短いながらも完結形となっています。なるほどこういう法的紛争は自分にも振りかかってくるかもしれない、と法律や司法というものを身近に感じさせてくれます。
裁判で依頼者や証人をめぐる複雑な経緯や人間関係が明らかになり、それがどんでん返しにつながっているシーンが多くあります。裁判では法律や理屈が大切にされなければならいませんが、やはり事実認定が肝心だということを考えさせてくれます。
司法を市民本位のものにしていくために、このような本を読んだ人たち、あるいはそのテレビドラマを見た人たちとも大いに語り合っていきたいものです。
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【書籍情報】 |
2013年8月、扶桑社から刊行。脚本は古沢良太さん。定価は630円(税込)。 |
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