「週刊金曜日」2011年10月7日号が「原発事故を招いた裁判官の罪」という特集をくみました。
これまで多くの裁判官が政府の原発推進政策を容認してきましたが、関連裁判にたずさわった裁判官の名前が列挙されています。そこには、いろいろな裁判で国民の権利を守る立場に立ってきたと思われるような裁判官の名前もあります。最高裁判事経験者などが退官後に原発関連産業に天下っている状況を暴く記事も掲載されています。
一方、インタビュー記事「日本初の原発運転差し止めを命じた井戸謙一元裁判官に聞く」では原発に関わる裁判官の意識の現状と本来あるべき判断をすべきという期待の声が述べられ、脱原発弁護団全国連絡会代表の河合弘之弁護士が「もう、国の原子力安全基準に依拠した判断は通用しない」と語っています。
福島第一原発事故を目の当たりにした市民が脱原発の声をあげ始めているいま、原発に関わる司法の動向も注視しなければなりません。 |