「日の丸・君が代」強制反対!  
2013年10月28日
学校に自由と人権を! 10・19集会
 
 東京都教育委員会は2003年10月23日、学校の卒業式や入学式などで「日の丸・君が代」を強制する通達(=10.23通達)を発出しました。以降この10年、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に450名もの教職員が処分されてきました。また、再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども70名にのぼっています。
 「日の丸・君が代」強制反対!を訴えるこの集会では、これまでの裁判の経過と到達点、課題を、教職員側の代理人を務めてきた澤藤統一郎弁護士が報告しました。澤藤弁護士は、この間最高裁が東京都教委の 「日の丸・君が代」強制を違憲としなかった点を強く批判しつつ、一方で教職員への処分は「裁量権の逸脱・濫用」だとして30件の減給・停職処分が取り消されることになったことなどを報告しました。澤藤弁護士はこれまでの裁判を振り返りながら、行政に御墨付けを与えることの多い日本の裁判所の姿勢を根本的に変えることについての国民的な関心を広げ、たたかいを進める重要性も力説しました。(H・O)