布川事件の桜井昌司さんがインターネット署名開始、
冤罪をなくすため「取調べの全過程可視化と証拠の全面開示」を求める
 
2013年9月23日
客野美喜子さん(「なくせ冤罪!市民評議会」)
 布川事件の桜井昌司さんが、取調べの全過程可視化と、検察官手持ち証拠の全面開示を求め、オンライン署名プラットフォーム「チェンジ・ドット・オーグ」を利用して、日本ばかりでなく、広く世界に呼びかけて署名活動を行うことになりました。

 9月9日(月)午後3時から4時、日本外国特派員協会(有楽町)で開かれた、オンライン署名立ち上げの記者会見の席上、桜井さんは、「1967年の逮捕から29年間を獄中で過ごし、44年間の闘いを経て再審無罪を勝ちとった。それでもなお検察は、『桜井と杉山は犯人だ』と今も広言してはばからない。国連からも勧告されている取り調べの全過程可視化と証拠の全面開示を法制化しないかぎり、冤罪はなくならない。長く闘い続けている中で、日本国内だけでの活動に限界を感じるところがあった。いっこうに変わろうとしない検察に怒りと失望を感じた。日本で起きていることを世界の人々にも知ってもらうことが、日本のことを変える力になると思い、この署名サイトを立ち上げた。これからも、あらゆる手段を使って、人権が正しく守られる社会にするために闘い続ける」と発言。足利事件の菅家利和さんと志布志事件の川畑さんも記者会見に同席し、それぞれの過酷な体験や捜査当局への怒りを生々しく語りました。

 下記サイトをご覧いただき、趣旨をご理解の上、ぜひ署名にご協力ください。お知り合いやご存じのメーリングリストなどにも、広く呼びかけていただければ幸いです。
 www.change.org/stop-enzai
 *署名数は、開始後わずか1日で500を越え、9月12日現在、3000に達しようとしています。第一次目標は3万です。どうぞよろしくお願いいたします。

■Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)とは
Change.org(本社:米国 CEO:ベン・ラトレイ)は「変えたい」気持ちを形にする、 ソーシャルプラットフォームです。現在は、オンライン署名サービスを提供することでユーザーの「変えたい」 という気持ちを形にするお手伝いをしています。
2007年にサイトが開始され、2013年現在、196カ国に住む4,000万人以上のユーザーが Change.orgを使って思いをとどけ、社会を改善しています。
■最近では、「はだしのゲン」閉架問題で署名活動が行われ、2万人以上の署名が集まり、松江市教育委員会の事実上の閲覧制限撤回に少なからず役割をはたしています。