取調べの全過程の録画を  
2013年8月5日
取調べの可視化を求める市民集会(7/31)
 法制審の刑事司法制度特別部会が刑事司法制度の見直しを検討する状況の中で、日弁連が取調べの全過程の録画を求める市民集会を開催しました。
 集会には冤罪事件の被害者が取調べを受けた経験を証言しました。看護師として患者の爪をケアしたら、患者の爪を剥がしたとして傷害の罪を着せられてしまった方も登壇しました。看護師はあくまでケアしたのだと主張しても検察官は剥がしたと言って引かず、長時間の押し問答から逃れたいという気持ちにさせられてしまったことを証言しました。いまでは広く知られるようになった志布志事件、足利事件、氷見事件の冤罪被害者も、あらためて当時の取調べを振り返ってくれました。いずれもまったく無実の人たちが、密室で長時間警察官から怒鳴られたりして、嘘の「自白」を強要されたことを、集会参加者はリアルに理解することになりました。そして、そのようなことのないように、取調べの全過程を録画することの重要性を再確認することになりました。(H・O)