2010年5月24日(月)
5月20日、最高検は、裁判員制度施行後の1年間の各種集計結果を次のように発表したと読売新聞が報道。こちら
・対象事件の1664人が起訴され、530人に判決が言い渡された。
・これまでに言い渡された最も重い刑は無期懲役で8人、判決で起訴罪名よりも軽い罪と認定されたケースは3件。無罪は出ていない。
・有期懲役とされた522人のうち、実刑は429人。刑の執行が猶予された93人のうち53人に保護観察が付けられた。
この間の被告人の罪名は強盗傷害罪が136人、殺人罪が71人、覚せい剤取締法違反が52人だったという、読売新聞独自集計も報じた。
5月21日、千葉法相は、施行から1年が経過した裁判員制度について「裁判員選任手続きの出席率は8割を超え、経験したほとんどの方が肯定的な回答をしている。これまでのところ順調に実施され、理念が定着しつつある」と述べた。関連情報・毎日5/21
5月21日、日弁連は「裁判員法施行一周年を迎えるにあたって(会長談話)」を発表した。6月24日には裁判員制度施行一周年記念企画「裁判員経験者の声を聞くパネルトーク」を開催する。
5月21日、日本新聞協会は、裁判員制度開始1年に合わせ、「裁判員経験者の記者会見について」と題する文書を公表し、裁判員経験者に対して、改めて記者会見への協力を呼び掛けた。こちら
5月22日、市民団体「性暴力禁止法をつくろうネットワーク」は、裁判員裁判か裁判官だけの裁判かを被害者が選べるようにするなど、制度の見直しを求める提言を発表したと共同通信が報道。こちら