「司法の盲点をも浮き彫りにする」 −映画「ゼウスの法廷」  
2014年3月24日
(C) GRAND KAFE PICTURES
 「・・・究極のラブストーリーである。人が人を愛すること、裁くことを描きながら、日本の司法の盲点をも浮き彫りにする・・・」と案内される映画「ゼウスの法廷」が公開され、観てきました。
 スリリングな展開に引き込まれる作品です。ちょっと現実離れしていると思われるところもありますが、裁判官の多忙な生活、最高裁判所による裁判「統制」、検察寄りの刑事裁判、など、たしかに「日本の司法の盲点をも浮き彫りに」しています。また、そのような現状がこの作品の奇想天外なストーリーの背景になっている、とも感じました。
 裁判官も“人の子”であり、普通に様々な感情を持つ人間です。多くの裁判官は正義を実現しようという志を持って任官しているのでしょうが、やがて裁判所全体の雰囲気にのまれてしまう傾向があるようです。しかし、この映画では、裁判官が一般人との付き合いを通して、裁判官としての志を思い起こしていく姿が描かれています。そこに真の司法改革への展望の糸口を見い出しこともできるのではないか、とも思いました。
 「ゼウスの法廷」は全国各地で順次ロードショーが予定されています。詳しくはこちらでご確認ください。公式サイトはこちらです。
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