冤罪を繰り返すな  
2013年9月16日
講演会「確定死刑囚からの解放」
 
 9月3日、第二東京弁護士会の主催により「確定死刑囚からの解放〜冤罪の陥穽で、獄中1万2599日〜」が開催されました。講師は免田栄さんです。

 冤罪をなくそうという声は多く出されるようになりましたが、依然として後を絶ちません。中でも冤罪により死刑判決が確定した人たちの苦悩は想像を絶します。これまで死刑確定者の再審無罪が確定した事件は4件(免田事件,財田川事件,松山事件,島田事件)ありますが、2名の方は亡くなりました。免田さんは、1948年に熊本県で起こった殺人事件の犯人とされ、無実を主張しましたが死刑判決が確定し、再審請求を6回起こしてはじめて1983年に無罪判決を獲得しました。確定死刑囚の無罪判決第1号で、現在87歳になりました。
 獄中生活34年を過ごした免田さんは、「裁判で負けたら2度と帰れないという思いで裁判所に上申書を何度も書いた。今でも冤罪が後を絶たない。日本の司法界には反省というものがないのか」と怒りを表明しました。