いのち支えあう社会に  
2013年7月1日
永山則夫さんの残したもの・展示・ミニ上映
 4人を殺害して死刑になった永山則夫という人(事件は1968年、彼が19歳の時。1997年に死刑執行)。彼は獄中で反省し、それは『無知の涙』として出版され話題になりました。彼が事件を起こし逮捕されて45年に際し、彼が遺した「ノート」の展示などの催しが開催されています。
 彼が人を殺したことは決して許されません。ただ、獄中で真剣に反省し、著作の印税を被害者遺族に支払う、そんな彼のような人間にも、やはり死刑はやむを得ないのでしょうか。彼は著作の印税を国内と世界の貧しい子どもたちに寄付してほしいとの遺言を残し、「永山子ども基金」が創設されました。そこには、貧しさから犯罪を起こすことのないようにとの願いが込められているそうです。
 裁判員裁判で市民も死刑が求刑されるような裁判に参加することになっている今、「いのちを支えあう社会に」ということを、あらためて考えてみたいものです。(H・O)

 催しを主催しているのは「いのちのギャラリー 」(東京都北区志茂2-16-3 、03-6454-4397[市原さん])