「WEB 市民の司法 〜裁判に憲法を!〜」 は、裁判が日本国憲法にもとづいて行われることを望み、法学館憲法研究所(所長:伊藤真)と「司法改革・市民フォーラム」(代表:大出良知・東京経済大学教授)が共同で運営します。
 
2016年5月27日(金)
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(58)】
冤罪は防止できるか:刑訴法改正について
村井敏邦さん(一橋大学名誉教授)
 
 盗聴の拡大を含む刑訴法改正法が成立しました。そこで、今回は、急遽、これについて書くことにします。

法案段階での意見

 この改正法案が国会に提出されたのは、昨年(2015年)3月13日です。それからちょうど1か月後の4月13日のこの欄で、刑事免責と司法取引とに絞って、取り上げました。そこでは、ロッキード事件における最高裁判所の判決の中で問題とされた「国民の公正感」との関係について、この2制度の採用について疑問を示しました。…