「WEB 市民の司法 〜裁判に憲法を!〜」 は、裁判が日本国憲法にもとづいて行われることを望み、法学館憲法研究所(所長:伊藤真)と「司法改革・市民フォーラム」(代表:大出良知・東京経済大学教授)が共同で運営します。
 
2018年10月31日(水)
【村井敏邦の刑事事件・裁判考(82)】
保護室収容中の被疑者・被告人と弁護人との接見について(1)
村井敏邦さん(一橋大学名誉教授)
 
 2018年10月25日に、最高裁判所は、拘置所に収容されている被告人と弁護人の接見について、非常に重要な判断を示しました。
 今回は、この判決の意義と問題点について考えてみたいと思います。

原審の確定した事実関係の概要
 原審、福岡高裁が認定した事実の概要は以下の通りです。
 「(1)上告人X1は,平成20年6月,組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反被告事件で起訴され,福岡拘置所に被告人として勾留された。 …